日本はシングルマザーの貧困率が世界でワースト4
シングルマザーにとって一番切実なのがお金の問題。
現在、日本ではシングルマザーの貧困が問題になっています。子どもが成長するにつれ、かかるお金も増えてゆく日々。本当にどうしたらいいの?と悩みますよね。
そこで今回は限られた生活費の中でやりくりしているパート勤務のシングルマザーのお金の使い方をお伝えします。
日本はシングルマザーの貧困率が世界でワースト4
厚生労働省の調査によると、母子家庭の平均年収は243万円。
この年収の中に児童扶養手当など国からの手当も含まれています。
そう考えると就労収入は200万円を下回る計算になります。
この背景にはシングルマザーの非正規率が高いということが言えるでしょう。
厚生省によると、シングルマザーの非正規率は48・4%と非常に高く、約半数のシングルマザーがパートやアルバイトで生計を立てていることになります。
世界のひとり親世帯の貧困率国別ランキングによると、ブラジル、南アフリカ、コスタリカに続いて日本は4位の結果となっており、世界的に見ても日本の母子家庭の貧困率は高いと言われています。
シンママ達のやりくり体験談
コンビニで無駄使いを止めたら3万円浮いた
クリニックで医療事務のパート勤務をしている京子さん(34歳)はシンママになって4年目。
小学3年生の女の子と都内近郊の家賃7万円8000円のアパートで暮らしています。
パートは時給1200円で週4日、曜日によって違いますが、一日4~6時間勤務です。
月のお給料は11万弱。
それとは別に児童扶養手当などが入るのと、養育費が2万円なのでざっくり毎月20万円弱です。
そこから家賃を支払って残りで生活するのですが殆ど残らない月もあって、これではいけないと思って見直してみたんです。
特にコンビニで結構こまごま使っていることに気付いてコンビニにはなるべく行かないようにしたら少しですが変わりました。
それとお肉やお魚などは2週間に一回業務用スーパーで購入して小分けにして冷凍保存をしています。
だからと言って貧相な食事をさせているわけではありません(笑)。
それと、いつも冷蔵庫の中にあるものを把握しておくようになってから余計なお金を使わなくなりました。
家賃もそうですが、こればかりはどうにもならないので食費を節約するとかなり変わります。
見直す前は食費とコンビニでの買い物だけで5万円程使っていたのが2万円程になりました。
正直、洋服やコスメも欲しいですが、娘の将来の為に今は我慢の毎日です。
お金の使い方の見直しをするまでは本当に残らなかったのですが、食品の冷凍保存やコンビニに行かなくなったり無駄な物を買わないようにやりくりし始めてから毎月2~3万円程貯金が出来るようになりました。
これには自分でも驚きました。
閉店間際に半額狙い
不動産会社で受付のパートをしている博美さん(40歳)は中学生の男の子と都内の9万3000円のマンションで暮らしています。
『派遣会社からの紹介なので時給は高く1600円です。
週に5日6時間勤務で社会保険料など引かれて月に大体18万円ぐらいです。
家賃と光熱費、息子の塾代、部活でかかる費用や食費でお給料がかなり飛んでいきます。
国から貰える手当があるのが救いです。
引っ越しをしたいのですが引っ越し代を考えるとなかなか踏み切れません。
シングルマザーになった5年前から都営住宅に応募しているのですが、まだ当選していなくてかなり焦っています。
私は競争率の高いエリアを狙っているわけではないのですが、それでも落選続きですね。
都心から離れたエリアなら倍率も低いのは分かっているのですが、通勤時間が往復2時間ぐらいかかってしまう事を考えるとどうしても通勤時間が往復1時間ぐらいのエリアを狙ってしまいます。
都営住宅に当選すれば家賃は大体2万~3万円台で済むので今年こそ当選したいですね。
受付という仕事柄、ある程度服装に気を使わなくてはいけないので、洋服はアウトレットサイトのセールを狙って購入しています。
この前はカシミヤ混のニットをセールで980円で購入しました。
アウトレットのサイトは安いので助かっています。
なので店舗では購入しません。
化粧品も海外の激安コスメのサイトで購入しています。
食品はネットスーパーで最安値の水を毎月3ケース、パスタやお米など基本の食品はまとめて購入します。
以前は水がなくなる度にコンビニやスーパーで購入していたのですが、ネットスーパーなら1本分の値段で約2本は買える。
原産地にこだわっていられないので飲めればいいと思っています(笑)。
生鮮食品はスーパーの閉店時間を狙って半額になったお肉やお魚しか買いません。
同じものなんだから半額の方が得です。
食べ盛りの子供がいるので質より量だと思っています。
閉店時間前のスーパー、お得ですよ。
それを始めてからお金に余裕が出来ました。
それと、携帯電話も格安スマホに変えましたね。
セコイと思われるかもしれませんが、切り詰められる所を切り詰めてやりくりしています。
知っておきたいシングルマザーが貰えるるお金
ひとり親家庭の支援・助成金制度とは
日本では、ひとり親家庭に対する支援と助成金制度があります。
●児童手当
●児童扶養手当
●児童育成手当
●ひとり親家庭等医療費助成制度
●義務教育就学児医療費の助成
●高等学校等就学支援金
●高等学校等奨学給付金
などがシングルマザーが受けられる主な制度です。
しかし、申請をしないと受けられない事がありますので、一度最寄りの区役所や市役所に行って確認することをお勧めします。高校だって支援金が出るんです。
これはシングルマザーにとって有難いですよね。
まとめ
様々なシングルマザーのやりくり・節約術の話を伺った結果、こんな意見が多かったというのをまとめてみました。
①電気はまめに消す。水道は出しっぱなしにしない。
これは当たり前と思われがちですが、意外と出来ていない事があるんです。
地味な作業ですが年間大きな差が出ると言われています。
②食費の見直し
次に多かった意見が、なるべくコンビニに行かず仕事場にはおにぎりやお弁当を作って持参する。
ランチタイムにコンビニでサンドイッチやおにぎりを買うと月に結構な額になりますよね。
これを止めただけで月に1万円近くセーブ出来るとのこと。
③ポイントが溜まるお店の活用
これも意見が多かったのですが、スーパーやドラッグストアなど多くの店舗でポイントが溜まるシステムが導入されています。
ポイントが溜まると支払いの際にポイントから引いてもらう事ができます。
これはけっこう助かるという意見が多かったです。
中にはポイント5倍の日にしか買い物をしないというシンママもいました。
どれも地味な事なのですが、コツコツ続けてやりくり上手になりましょう。
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