「子どもが1日中ゲームをしていて困っている…」
「もしかしてうちの子、ゲーム依存では?」
そのような悩みを持っているママは多いのではないでしょうか。
昨今、子どものゲーム依存が問題視されています。
家庭でできる防止策は何かあるのでしょうか。
今回は、子どものゲーム依存の現状と防止策について解説していきます。
ゲーム依存とは
ゲーム依存とは、ゲームに依存することで日常生活に支障が出ている状態を指します。
2019年に世界保健機関(WHO)は、「ゲーム障害」を国際疾病として正式に認定しました。
単なる「ゲーム好き」とゲーム依存にはどのような違いがあるのでしょうか。
WHOによると、
- ゲームをする時間や頻度を自ら制御できない
- ゲームを最優先する
- 問題が起きているのに続ける
上記のような状態が12カ月以上続き、社会生活に重大な支障が出ている場合にゲーム障害(ゲーム依存)と診断される可能性があるそうです。
「うちの子どもは大丈夫?」と不安なママは、「ネット依存・ゲーム依存度チェック | MIRA-i」でゲーム依存度をチェックできます。
子どもの7%がゲーム依存?
厚生労働省が2019年に行った実態調査によると、10~20代のゲーム利用者のうち7%に依存症状が見られたそうです。
休日には6時間以上ゲームをする回答者が12.0%と1割を超え、中には授業中や仕事中にゲームを続けているケースも。
身体や家計への影響も大きく、腰痛や目の痛みなどの身体の不調を訴えるケースも10.9%ありました。
ゲーム依存に陥る年齢層は年々下がっており、小学生のお子さんをお持ちの家庭にとっても決して他人事ではありません。
子どもがゲーム依存にならないように、家庭で何かできることはあるのでしょうか。
最後に、家庭でできるゲーム依存の防止策を5つ紹介します。
①頭ごなしに否定しない
子どもがゲームに夢中になっていても、ゲームをしていることを頭ごなしに否定しないようにしましょう。
まずは子どものゲームをしたい気持ちを理解してあげることが重要です。
なぜゲームをやりたいのかを理解し、このままだとどのような問題が起こるのかを説明します。
②ゲームに関するルールを作る
ゲームをやりすぎるとどのような問題が起こるのかを理解できたら、問題が起こらないように具体的なルールを作りましょう。
「ゲームは1日1時間まで。休日は2時間まで」というように具体的に決めます。
この際、子どもが自分でルールを決めることが重要です。
本人が納得できていないルールでは、いくら口うるさく言っても子どもは守ってはくれません。
自分で決めたルールなら、子どもも守りやすいでしょう。
④家族で会話をする時間を増やす
子どもがゲームばかりしているなら、家族で会話をする時間を増やしましょう。
ゲーム依存に陥りやすい子どもは、何か別の問題を抱えていて、そこから逃げるためにゲームばかりをしているケースがあります。
親とのコミュニケーション不足から、寂しさを感じている可能性もあるのです。
家庭が円満な場合も、学校生活で何か問題を抱えているかもしれません。
家族で会話を増やす時間を増やせば、子どもが抱えている悩みに気づきやすくなるでしょう。
⑤寝る時間・起きる時間を設定する
ゲームに関するルールを作っても守らない場合は、寝る時間と起きる時間を設定しましょう。
「ゲームをやる時間を減らそう」と提案しても、子どもは拒否反応を示すことが多いからです。
「ゲームをやっても良いから、○時に寝て○時に起きるようにしよう」と提案すれば、子どもも守ってくれる可能性があります。
⑥ほかの楽しみを見つける
ゲーム以外に夢中になれるものが見つかれば、自然とゲームをする時間が減っていく可能性があります。
ほかにやることが何もなく暇つぶしでゲームを始め、依存してしまっているケースが多いからです。
スポーツや読書など何でも良いので、ほかのことにも興味を持ってもらえるような機会を作ってみましょう。
まとめ
ゲーム依存は、WHOが国際疾病として正式に認定しています。
「一時的なものだろう」と軽く考えていると、身体を壊したり課金で多額の借金を背負ったりと重大な問題に発展しかねません。
「もしかしたらうちの子も…」と思ったママは、まずはゲーム依存度をチェックしてみてはいかがでしょうか。
まだ大丈夫なご家庭も、これからゲーム依存にならないように今回紹介した防止策をお試しください。
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