自分が病気になったらどうしよう。シングルマザーの多くはこの心配を抱えていると思います。突然体調不良になったら、あなたはどうしますか?もし入院になったらお金は?子どもの預け先は?など不安は尽きません。
病気はいつも突然身にふりかかるもの。予想もしない時にやってきます。
そんな時の為に今回は筆者の体験談も交えながら覚えておきたい事をまとめてみました。
ひとり親が癌やその他の病気になった時に使える制度
病は突然やって来ます。通院、入院、手術になった時に心配なのが通院代、薬代、治療費や入院費用。シングルマザーが十分な貯えを持つということが困難と言われている日本ではこのような制度があります。
高額療養費制度
→高額療養費制度とは、医療機関や薬局の窓口で支払った額が、ひと月(月の初めから終わりまで)で上限額を超えた場合に、その超えた金額を支給する制度です。※入院時の食費負担や差額ベッド代等は含みません。(厚生省HP)
但し支払われるまで受診した月から少なくとも3か月程度かかります。
標準負担額減額認定証
→入院時の食事代が減額されます。
ひとり親家庭医療費助成制度
→「ひとり親家庭等医療費助成制度」とは、ひとり親やその子ども、あるいは両親がいない子どもを養育している人が病院などで診察を受けた際に、健康保険の自己負担分の一部をお住まいの自治体が助成するという制度です。 ひとり親家庭において18歳に到達して最初の3月31日までの間の年齢の子どもがいる場合が支給対象です。
高額医療費貸付制度
→医療費のお支払いが困難なときには、無利息の「高額医療費貸付制度」 を利用できる場合があります。制度の利用ができるかどうか、貸付金の水準はど のくらいかは、ご加入の医療保険によって異なりますので、お問い合わせください。(厚生省HP)
自立支援医療制度
→自立支援医療制度は、心身の障害を除去・軽減するための医療について、医療費の自己負担額を軽減する公費負担医療制度です。
自立支援医療制度受給対象者
(1)精神通院医療:精神疾患→向精神薬、精神科デイケア等
(2)更生医療、育成医療
ア.肢体不自由・・・関節拘縮→人工関節置換術
イ.視覚障害・・・白内障→水晶体摘出術
ウ.内部障害・・・心臓機能障害→弁置換術、ペースメーカー埋込術、腎臓機能障害→腎移植、人工透析
(厚生省HP)
病気で育児困難になった時や通院の時に利用したいサポート機関
シングルマザーが体調不良になった時、真っ先に考えるのが子どもの預け先。
診察に子どもを連れて行くのは特にコロナ禍の今、簡単ではありません。万が一の入院の時、体調不良に時に保育園などの送迎が出来ない時などに使いたい機関をご紹介します。
児童相談所
児童相談所のイメージはネグレクトをされた子どもや虐待被害の子ども達が入所するかと思われがちですが、実はシングルマザーが病気になって頼る人がいない場合の強い味方です。私の友人もシングルマザーなのですが、2年前に大病をした際、児童相談所で退院まで預かってもらいました。入院を伴う病気になった際、自治体の子ども家庭相談に相談すると手続きを取ってくれます。
但し、親がコロナ感染症で入院した場合、子どもが濃厚接触者に当たる場合は難しい場合も。
自治体の子育てサポート
母子家庭の場合、最初に登録が必要ですがシッターサービスより安価で送迎などをお願いすることが可能です。自治体によっては月に数回無料のところも。
自治体の子ども家庭センターに相談してみましょう。
民間のシッターサービス
料金はかかりますがこちらも送迎サービスや勉強をみてくれたり、様々なニーズに合わせたサービスが受けられます。体調不良でどうしても送迎が難しい時など利用しては如何でしょうか?
ショートステイサービス
仕事は勿論、親が病気の時に宿泊で預かってくれるサービスです。自治体によりますが最大1週間預かってもらうことも可能です。こちらも面接、登録の手続きが必要です。料金は1泊2000円~。食事、オヤツ代は別になっている場合が多いです。一度自治体に確認し、万が一に備えて登録しておくと良いでしょう。
体験談
4年前にうつ病になり、どうしても辛い時期がありました。子どもはその時3歳。
子供家庭センターに連絡をし、区のショートステイサービスを利用しました。5日間預かってもらい、その後は区の子育てサポートの方に保育園の送迎をお願いしました。あの時は本当に助かりました。自治体に相談すると詳しく教えてくれるので、困った時は相談するのがいいと思いますよ。(34歳・医療)
去年、私がコロナに感染してしまいました。生後8カ月の娘は濃厚接触者に当たるのですが、PCR検査は2回陰性。私は既往症があるので入院になりました。娘は乳児院が預かってくれました。最初の3日間は個室で隔離され、PCR検査を受け陰性だったので私が退院するまでの10日間預かって頂くことになりました。安心して治療を受ける事が出来て本当に助かりました。(48歳・美容師)
交通事故で約1カ月近くの入院になり、小学3と小5の息子をどうしたらいいのかパニックに。親も地方在住で持病もあり区役所に相談したところ、児童相談所に話を繋いで下さり預かって頂きました。
コロナ禍と言うことで2日間は基本部屋から出れず、部屋で食事を取ったそうです。検温を一日3回、体調チェックなどして下さり3日目からみんなで食事を取ったり勉強をしたり運動をしたそうです。ちなみに学校は欠席扱いにはなりません。預かって頂いたおかげで安心して治療に臨めました。退院後、子ども達から聞いたのですが、色々な事情な子が保護所にいたけれど、みんな優しかったらしいです。児相に子どもを預けるということに関して抵抗がなかったと言えば嘘になりますが、安心、安全な場所に子ども達がいられる事を第一に考えたので良かったと思っています。子ども達は案外うまくやっていけますよ(39歳・パート)
まとめ
突然の病気や怪我などで困った時、誰も頼る人間がいない場合は行政に相談するのが一番。
万が一の為に最寄りの行政の電話番号をリストにしておくことをお勧めします。
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